ファイナンスの哲学―――資本主義の本質的な理解のための10大概念 mobiダウンロード
ファイナンスの哲学―――資本主義の本質的な理解のための10大概念
によって 堀内 勉
4.1 5つ星のうち(16人の読者)
ファイナンスの哲学―――資本主義の本質的な理解のための10大概念 mobiダウンロード - 内容紹介 第一線のビジネスマン、経済学者も絶賛する、全く新しいファイナンンスの教科書。 ------------------------------------------------------------ 「経済ってよくわかんないけど、経済とか社会ってどうなってるんだろう?」 という人には非常にオススメだ。特に起業家は絶対に読むべきだと思う。 孫泰蔵(Mistletoeファウンダー) ------------------------------------------------------------ ファイナンスの技術的な説明だけでなく、 その基礎にある人間や資本主義社会への理解を深めてくれる 魅惑的なガイドブック。 経済を巡る歴史、哲学、理論に関心がある、 だけど堅苦しい専門書は苦手、という方にピッタリの一冊! 安田洋祐(大阪大学 大学院経済学研究科 准教授) ------------------------------------------------------------ ファイナンスのポイントをわかりやすく3つにまとめたうえで、 1.お金 2.信用 3.倫理/信頼 4.利子 5.利益 6.価値 7.市場 8.成長/進歩 9.時間 10.資本/資本主義 という、経済学や哲学とも共通する「10大概念」を解説。 ◎おカネの本質とは何か? ◎なぜ成長が求められるのか? ◎マルクスの「資本」、ピケティの「資本」、ファイナンスの「資本」は何が違うのか? といった本質的なレベルからの理解を促す、新しい「教養」の書。 企業家・実務家としての力を底上げしながら、資本主義社会を考える新たな視点が身につけられる。 内容(「BOOK」データベースより) ファイナンスのポイントをわかりやすく3つにまとめたうえで、経済学や哲学とも共通する「10大概念」を解説。企業家・実務家としての力を底上げしながら、資本主義社会を考える新たな視点が身につけられる。 商品の説明をすべて表示する
ファイナンスの哲学―――資本主義の本質的な理解のための10大概念の詳細
本のタイトル : ファイナンスの哲学―――資本主義の本質的な理解のための10大概念
作者 : 堀内 勉
ISBN-10 : 447806623X
発売日 : 2016/7/15
カテゴリ : 本
ファイルサイズ : 24.67 (現在のサーバー速度は24.61 Mbpsです
以下は、ファイナンスの哲学―――資本主義の本質的な理解のための10大概念に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
「ファイナンスに関する知識が必要になった」と感じることはないでしょうか?企業の寿命は、個人が持つキャリアの寿命より短くなりました。つまり、これまで以上に個人が持っている「労働力」を、どのような企業に「投資」するかを判断することが必要といえます。そのためにファイナンスの知識を学ぶことが必要になりました。これまで有益な資本といえば、典型的なモノが「おカネ」でした。ただ、今の労働市場を見れば、「時間」が価値の源泉になっていることは言うまでもありません。そんな中、「時間を食いぶちにしている労働」と「価値を対価として得ている労働」の違い、つまり「労働の本質」を考えるために、本書を手に取りました。個人が、時間を対価として「おカネ」を受け取る労働ではなく、「価値」を与えて、何らかの資本を得るためのヒントを得たい、と思い読みました。本書で扱っている学問の幅は、従来の経済学が扱う範囲を超えており、初学者にはやや難しいと捉えられるかもしれません。本書で扱われている問いや概念は、直接的な行動には結びつくかないものの、洗練された情報や、知識、洞察を受け取るために必要な教養が網羅されています。内容となっています。特に、今後のグローバル社会においては、自らが信じるものを選ばなければなりません。その選択をする上で、ファイナンスという道具を使いこなす必要があります。具体的には、行動をする上で、その行動が、何を失うのか、何を得られるのか、を検証する必要性が出ます。その中で、教養のある人間との「つながり」という資源を得るための前提を本書は提供してくれます。また、本書で立てられている仮説は、ディスカッションに適したテーマであり「仮説から新たな仮説が生まれる」という知的興奮を抑えられない一冊とでした。 以下のような仮説を立てて本書を読みました。①社会的な信用、信頼を獲得していない企業は、いかに競争力を保つのか?【引用】金銭に還元される貸し借りは、人間関係の希薄さと表裏一体であり、「カネの切れ目が縁の切れ目」というように、借金さえ返せれば人間関係を用意に清算できてしまうし、第三者と代替可能であるという意味で、密な人間関係を重んじる共同体において、特に嫌悪されるのではないだろうか?【引用】作家のナタリー・サルトゥー=ラジュは、『借りの哲学』の中で、人は生まれたときから家族を含めて自分以外の他人から借りを作って生きているという事実を正面から受け止め、その借りを周りも次世代の人々に等価でなくてもよいから返していこう、そこから人間関係の中で人は初めて人格というものを持ちえるのだとしている。【解釈】会社員は、個人が掲げる「幸福感」「価値観」と向き合うべきであって、それに則ることのできるメンバーのみと契約をするべきである。つまり、顧客満足ではなく「従業員満足度」と向き合うことが企業にとって、避けては通れない課題であり、これに答えた企業は結果として、利益を獲得し、社会的な信用を得ることができる。②会社員は「時間」や「労働力」を投資する概念を持った場合に、最優先すべき資本は何か?【引用】このように、我々人間は、本質的に言葉という道具を使って物事を進化させる特性を持っている。しかも、実験的に検証されている「快楽のランニングマシン(hedoric treadmill)」という理論があり、人間は欲しいものを手に入れて、一時的に幸福感がアップしたとしも、時間が経つとそれに慣れてしまい、元の幸福レベルに戻ってしまうので、新しい幸福感を実現するためには、常に新しいものを手に入れ続けなければならないことがわかっている。【解釈】社員の「幸福感」にフォーカスするべきであり、例えば「おカネ」を求めている労働者ばかりの場合であれば、賃金を上げるという施策など、従業員を組織に長く縛り付けるのではなく、その個人に合わせた施策をストーリーを持って提供するシナリオが重要と生る。以上のように、本書は多くの歴史的な洞察の引用が豊富で、本書が今回のタイミングで発刊された意義を考えると、ファイナンスを表面的なお金儲けの道具として使うのではなく「長期的に社会、企業、個人が共存するための手段として使って欲しい」という著者の切なる願いを感じる取ることができました。特に読んで欲しいのは、組織に閉塞感を感じている30代中盤のマネージャーです。これまでのキャリアで培った資本を、どう使うか、悩まれている人には、最適な一冊と呼べるでしょう。
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